FXで取引するための手順は4つあります。
- 通貨ペアを選ぶ
- 掛ける金額を決める
- エントリーする(値段が上がるか、下がるか選択する)
- 決済する
この流れで1つの取引が完成します。
それでは順番に解説します。
①通貨ペアを決める
FXの取引は「二つの国の通貨の値段差」を利用して行われます。
「日本円と米ドル」「日本円とユーロ」「ユーロと米ドル」みたいな感じです。
これを通貨ペアと言います。
FXはこの通貨ペアを選ぶところから始まります。
通貨ペアは何十種類とあります。
荒い値動きをしたり、取引するための手数料が高かったり、通貨ペアによって特徴があります。
ですので、初心者は代表的な3つの通貨ペアから始めることをオススメします。
それは「米ドル/円」「ユーロ/米ドル」「ユーロ/円」です。
米ドル/円
一般的にスプレッド(取引コスト)が最も狭いという特徴があるため、初心者向けの通貨ペアだと言えます。値動きが通常は緩やかであり、大きな損失を被る可能性が少ないと考えられる通貨ペアです。
ユーロ/米ドル
世界単位できわめて多く取引されている通貨ペアです。取引量が多く動きが通常は安定しているため、こちらも初心者におすすめの通貨ペアだといえます。
ユーロ/円
外国為替市場で取り扱いが多い通貨ペアです。トレンドが通常は反映されやすく、変則的な動きが少ないため比較的利益が出しやすいと考えられる通貨ペアの位置付けになっています。
FXの取引には常に「スプレッド」と呼ばれるものが関わってきます。
「スプレッド」とは…通貨ペアを売る際に適用される「Bid(売値)」と、通貨ペアを買う際に適用される「Ask(買値)」の差額
ちょっと難しく聞こえますが、要するに「取引に必要な手数料」覚えればOKです。
そしてスプレッドには、通貨ペアや口座によってかかる費用が違うという特徴があります。
初心者のうちは取引をできるだけ多くこなして、慣れる必要があります。
となると、当然ながらスプレッドが小さい(狭い)取引を選んだ方がいいですよね?
一般的には「米ドル/円」の取引のスプレッドはかなり小さく設定されています。
ですので個人的には、最初は「米ドル/円」の取引を集中してやることをオススメします。
②③掛ける金額を選ぶ
通貨ペアを選んだら、次に掛ける金額を選びます。
ここはFXで挫折する最初のポイントです。
全部完ぺきに理解しようとするのは絶対に無理なので、まずは感覚的に覚えましょう。
FXでは取引するとき「ロット」という単位を使います。
「ロット」とは、パチンコで例えるなら「レート」です。
- 1ロット=1円パチンコ
- 2ロット=2円パチンコ
- 10ロット=10円パチンコ
みたいなイメージです。
当然ですが高いロットで取引した方が勝った時は大きく勝てますが、負ける時はその分大きく負けてしまいます。
これだけなら単純なのですが、1つだけ厄介な店があります。
それは、ロットは口座によってレートが変わってくるということです。
同じ1ロットでも「A会社は1パチ」「B会社は4パチ」みたいな感じです。
慣れれば自分で計算もできるのでが、初心者が最初から計算するのは正直難しいです。
ですから最初は「自分が使う口座の1ロットは何円分なのか?」という事だけ覚えておけばOKです。
※ロットについて詳しく知りたい人のために少しだけ解説すると…
FX会社は「1ロット=10万通貨」や「1ロット=1万通貨」という表現を使います。
これは会社によって設定が変わります・
1ロット=10万通貨の場合「ドル円」でトレードすると1ロットの取引とは10万ドル分のトレードに値します。
具体的に取引に置き換えると、1銭の値動きで約1000円の損益が出ることになります。
と言われても、ピンときませんよね…
ここら辺はやってみないと理解はほぼ無理です。
「1ロットでいくら動く」ということさえ分かっていれば大損することはないので、まずは自分で体験してみることが大事です。
④エントリーする(値段が上がるか、下がるか選ぶ)
掛ける金額(ロット)を決めたら、いよいよ取引に入ります。
取引の流れを最初に説明すると
- エントリーする
- ポジションを持つ
- 決済する
という流れです。
パチンコで言うなら
- 貸し玉をプッシュ
- パチンコを打つ。遊戯中
- 終了。出玉を流す
といった3段階の流れと同じです。
エントリーするときにやることは単純です。
それは「現在の値よりも上がるか下がるかを決める」これだけです。
実際のエントリーの様子を交えながら解説します。
まずはこちらの画像を見てください。

これはチャートと呼ばれるもので、通貨ペアの値動きを表示しています。
赤い四角の中に「USD/JPY 1分」とあるように、これは「USD(米ドル)/JPY(円)」の通貨ペアが1分間でどれだけ動いたか表すグラフです。
(※FXは通貨がUSDみたいに全部アルファベットで表現されます)
時間は15分、30分、1時間、4時間など自由に切り替えることができます。
大切なのは赤色と青色の棒線です。
「値段が上がっている時は赤色」、「値段が下がっている時は青色」になります。
そして一番右の赤丸で囲んだ地点が現在の値を指します。
この画像で言うと「108.454」が現在地になります。
FXでやることは、この地点から今後上がっていくと予想するか、それとも下がっていくと予想するか2択を選ぶだけです。
- 2~5分前で大きく下がっているから、これからもっと下がるのでは
- 1分前では上がる兆しが見えているから、上げに転換するのでは
みたいに「過去のチャートを見ながら上がるか下がるかを予想して選択する」ただそれだけの作業になります。
ちなみに、この後の5分後の値動きを見ると…

結果としては「108.454」から「108.481」まで上がりました。
仮にここで決済(終了)した場合、「上がると予想した人は勝ち」「下がる予想した人は負け」ということになります。
「損益額は値幅×ロット数」で表すことができます。
この場合でいうと
値幅は108.481-108.454=0.027
1ロット=10000円
だとすると0.027×10000円=270円
という計算になります。
自分で計算するとややこしく感じますが、トレード中は「現在はプラス〇〇円」とすべて表示してくれるので、何となく理解しておけばOKです。
実際のトレード方法としては、上がると思った時は「買い」、下がると思ったら「売り」を選びます。

ここも地味に初心者がつまづくポイントです。
普通に考えたら「何も持っていないのに「売り」ってどういうこと?」と思っちゃいますよね?
ですが、ここではあえて深く突っ込まない方がいいです。
「買い」「売り」という言葉を使うから惑わされやすいのですが、それは単なる言い方の問題です。
とにかく「上がるに掛ける方が買い」、「下がるに掛ける方が売り」と理解しておけばOKです。
⑤決済する
取引は「決済」して終了になります。
パチンコで言うと「出玉の清算」に当たります。
決済をしない限り取引はずっと続きます。
例えば
「上がると予想したのに、下がってしまった。でも、また戻ってくるかもしれないけどしばらく待ってみよう」
と負けたまま終わるのが嫌で決済を長引かせる、なんてことは良くあります。
この場合値段が戻ってきたら「良かった!」となりますが、逆にマイナスが増える可能性も当然出てきます。
パチンコだって同じですよね。
「現在2万負け。ここからまくるために、追加投資する」みたいに耐えることはしょっちゅうです。
利益がプラスの時点で決済する事を「利確」といい、マイナスの時点で決済する事を「損切」といいます。
- プラス2千円で迷ったけど、まだ伸びると我慢した結果7千円まで増えた
- 3千円マイナスで損切を決断。結果的にその後下がり続けた
- 少ない額だけど10回連続で「利確」に成功!
個人的には、この「決済をする判断をどうするかが」FXの難しいところであり、非常に興奮するポイントでもあります。
以上がFXで取引する一連の流れになります。